ダクタル製品製造の流れ
配合の決定
はじめに、ダクタル製品の完成イメージをもとに、セメント、砂、繊維、混和剤、水の配合(混ぜ合わせる割合)を決定します。材料はすべてダクタル専用のものを使用します。
型枠製造
ダクタル製品の設計図面をもとにダクタル製品を製造するための鋼鉄製の型枠を設計します。型枠設計図面をもとに、鋼板・鋼棒・鋼管等の鋼鉄部材から寸法をとりパーツを切り出します。切り出した各部材を溶接して型枠を製作します。
ダクタル製品の完成形に細かい形状が含まれる場合は、シリコンゴムを鋼鉄製型枠の内部に貼りつける場合もあります。
完成した型枠の検査を行います。
・各部の寸法は規格どおりか
・外観およびコンクリート打込み部分に傷やへこみはないか
・インサートなどの部品が装着される場合、穴位置などは規格どおりか 等
鉄筋製作
ダクタル製品内部に鉄筋が埋め込まれる場合、ダクタル製品設計図面(配筋図)をもとに鉄筋を製作します。指定された種類および太さの鉄筋を切り出し、ダクタル製品の配筋図面に沿って形状を合わせます。
ダクタル製品の形状により、鉄筋にプラスチック製スペーサをセットする場合もあります。プラスチック製スペーサとは、コンクリート内に埋め込まれた鉄筋が、ダクタル製品の形状により表面に露出するのを防ぐためにつけます。
成形
型枠内に異物がないことを確認し、型枠に離型剤を塗布します。離型剤とは、コンクリートが固まったあと型枠から外す(脱型する)際、型枠から製品が簡単に外れるようにするためのものです。
型枠に鉄筋、付属品を取り付けます。
ダクタル専用の配合によりセメント・砂・繊維・混和剤・水をミキサーで練り混ぜます。
練り上がったコンクリートを型枠に投入し、バイブレーターで締め固めを行います。バイブレーターで締め固めを行うことにより、コンクリート内の気泡を抜き、コンクリートを型枠の隅々まで行きわたらせることができます。
締め固め後、露出したコンクリート面(打設面)をコテ仕上げによって平らにならします。
一次養生
コンクリート打ち込み済みの型枠を養生室に搬入し、蒸気養生を行います。最高温度35℃を15時間保持するよう設定します。
脱型・散水養生
一次養生後、型枠から製品を抜き取ります(脱型)。
型枠から脱型後、次工程の二次養生までの間、乾燥を防ぐためコンクリートに水をかけながら散水養生を約1日行います。
二次養生・徐冷
散水養生後のダクタル製品を再度養生室に搬入し、蒸気養生を行います。最高温度95℃を48時間保持するよう設定します。
その後、養生室に置いたまま、48時間かけて徐冷を行います。
仕上げ・補修
徐冷後、バリ取り等の仕上げ作業を行います。
さらに外観を見て、角欠けががないか、抜けきれなかった気泡がないかをチェックし、補修しなければならない箇所があれば、フレッシュコンクリートで穴埋めなどの補修を行います。
出荷前検査
・外観
傷や亀裂はないか。
角欠け・気泡などの補修もれはないか等。
・寸法
各部の寸法は適正か。
インサートなどの付属部品がある場合は、部品の装着位置は適正か等。
・数量
注文数と相違ないか。
梱包・出荷
路線便やチャーター便などご指定の運送方法にて出荷いたします。